宿毛市観光協会で事務局の上原さんに笑顔の元気を貰ろうたワタシは軽快に出発したがよ。国道56号線から南へサニーロードと名付けられた国道321号線へと入る。
すると急な坂道が出て来て、ぐんぐん上った後は下り坂。途中、バス停が見えたき急ブレーキをかけたがよ。そのバス停には馬路峠と名前が付けられちょった。うーん。ここを通るがは初めてやないけんど、気づかんかったちや。車で通るきやろか。新しい発見。ハタイチの旅がますますワクワクしだしたちや。
宿毛市の次は大月の柏島へとペダルを漕いだ。国道321号線から県道43号線へと寄り道。約13キロの道程で柏島へと行くがよ。
先ずは展望台を目指した。坂道をヒーヒー言いながら登った。登った先には絶景が待ちよった。テレビやパンフレットで柏島を見るがはここからのシーンやねえ。
展望台があったき階段を上って上から撮ったちや。柏島に来るがは初めてやねえ。
せっかここまで来たがやき、柏島までもうちょい走った。柏島大橋で止まると、真下に見える海の色は綺麗な緑色やったがよ。
橋の上では白い長靴を履いた地元のおにいちゃんが、「イカが見えたき」と言うて竿を持ってきて、ルアーを放り投げて釣りを始めた。
ここはダイビングのメッカ。港の近くにはダイビングに来ちゅうひとらあが、ウェットスーツを着てベンチで楽しそうに話ししよった。
柏島をUターンして、来た道を戻りよったら、道路の草を刈りゆうおばちゃんがおって、通りがかりに挨拶をすると「お兄ちゃん飴持って行きー」と優しい言葉をかけてくれる。「有難う、持っちゅうきー」と返事をして坂道をグングン漕いだ。ちょっとしたことやけんど、元気をもらえるがよ。
県道43号線を戻りよったら、行きがけに見ちょった「ひまわり」の幟旗があるくがあったき止まった。ここでもちょうど畑作業をしゆうおばちゃんがおって、
ワタシ「ひまわり畑はどこー?」
おばちゃん「すんぐそこやきー」
ワタシ「この間新聞に出ちょったくでねー」
おばちゃん「そうそう。夕べはテレビで生放送やったきねー」
と、おばちゃんが嬉しそうに話してくれた。
自転車を県道からちょっと走らせたら、遅咲きのひまわり達が元気にこっちを向いて待ちよってくれた。5万本のひまわりやと。山の向こうには風力発電の風車が見えて共演ながよ。
ひまわり畑を後にして、まだ畑作業をしゆうおばちゃんに挨拶して、ペダルを漕いだ。
大月町を楽しんだらまたサニーロードに戻って南下するがよ。
続く。