馬路村はご存じのとおり、森林率が以上に高くおおよそ村の97%が森である。高知県がハチヨン(84%)とうたいゆうばあやき、それよりもこじゃんと森モリもり。馬路村で我々は3%の土地でで息をしゆうがよ。魚梁瀬杉は言わずと知れた日本の杉と言われる。その昔は林業でこじゃんと儲けたと聞いたけんど、今は鳴かず飛ばず。が、先日の高知新聞にはコロナ禍で外国材が入らんなってきよって、国産材に光が当たりだしゆうと書いちょった。ウッドバブルが出来つつあるような嬉しい記事やった。
さて、そんな馬路村でその昔は木工芸品も花形やった。杉や檜を加工して器等、木工品を作るがよ。先日もプロ野球選手の引退試合で高知県知事が送りよった感謝状はおそらく魚梁瀬杉の品やないかとテレビで映っちょった。
そして木工芸職人でも刳(く)り職人と言われる職人もおって、木の真ん中を刳っていってお盆や花瓶を作るがよ。馬路村にも今とうとうひっとり残っちゅうばあなが。やす君。
やす君が長年修行してきた技術は一長一短にはいかんがよ。左腕と右腕のハンドルをくるくる回しながら刳る機械を操るが。この機械やないけんど、木を挽きよってやす君も大けがを昔しちゅうと。腕がとれちょったらしい。その話しを聞いたばあでも痛いちや。
そんなやす君が刳った品物を馬路温泉で販売しゆうきね。
檜のお茶碗は馬路温泉の食器としても使用しゆうがよ。お客さんも気に入ってくれゆう。木目がそれぞれ違うき、是非気に入ったがを使うてみんかえ。