昨年の10月頃やろうか。1月に休館日を長く取らなければいかん打合せをした時に、四国一周の事も考え出した。できるろうかと思いながら、長い距離の大会に出たり、自分で長い距離を走ってみた。一日長い距離を走る日はあっても、続けて走るがは今回が初めて、二日走ってみて、最後まで行けるろうかと不安になりだした。二日目には荷物の重さに耐えられず、とうとう荷物を放った。時間をかけてごとごと行ける所まで行って、今度またその途中から走る事も思うた。走りもって今回は日程内で最後まで完走したいと決めたき、荷台の荷物を切り離す事にした。
三日目、八幡浜のホテルを6時半に出発。佐田岬半島を目指す。国道197号線、別名メロディラインと言われるその国道には道路を溝状に切って自動車が走るとタイヤのノイズ音で「みかんの花咲く丘」や「瀬戸の花嫁」が聞こえるがよ。自転車では残念ながら聞けんかったけんど、丁度横を自動車が走ってくれたら、「みーかんのはーながー」と道路が歌いだすがやに。
荷台の荷物を昨日離したけんど、200キロを二日走った後の今日はなかなかダレちゅう。足が痛い、冷やい。冬場のライドは厳しいねえ。国道197号線はアップダウンで上ったり、下ったり。佐田岬最西端まで行く。
こんな端っこにも人々の生活があるがやねーと、民家の中を走り抜ける。診療所にはお年寄りが集まり、学校やったろうと思われる建物は別の使い道になっちゅう。瀬戸内海が一望できる、年中海と生活する田舎は馬路村とはまた違うロケーションやった。
佐田岬を目指して走りだしたらダムが見えた。ほんで風力発電があり、ここには例の原子力発電所があるが。
どれも違和感があるがよねえ。
佐田岬往復100キロを午前中にやっと終わらせたら次は愛媛県を北上。
国道沿いが暫くなんちゃあなかってやっとたどり着いた海沿いにぽつんとラーメン屋。
今日は西条市のホテルを予約したき、まだまだ走らないかんちやー。お昼を食べて燃料補給してさあ出発。
続く。